**麻雀蒐穂録**

マージャンとはギャンブルとはゲームとは…そしてプロとは…!

遠い昔、歌舞伎町のけもの道を徘徊していた 畏怖るべきアウトロー達との交遊を
途切れた記憶の糸を紡ぎながら回顧録まがいに書き起こそうと思います。

 ※実体験以外に風聞や創作も加味するつもりです。フィクションとしてお読み下さい。

2006.05 « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 » 2006.07


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ブー麻雀(2)

ブー麻雀 東場2局
ブー麻雀で均衡が破られた状況、つまり点棒移動後の戦法については、
様々な局面を想定して、逐一例を挙げながら解説しようと思っていたが
状況が多岐に渡り非常に煩雑で仕分けが困難になってしまうのだ。
持ち点の状況を例に挙げれば上家と下家、親と子の違いで戦法が分かれる。
やはり、文章だけで実戦局面への対応を説明するのは無理がある。

今回のテーマは雀力アップの手段としてのブー麻雀の有効性ということだから
誰もが納得できそうな特異点の説明のみに留めたいと思う。
機体の構造や航空管制法から天気図、地形図の見方まで詳細に書かれた
マニュアルを読んでもヘリコプターの操縦ができるとも思えないから…
質問が有れば、コメントでもメールでも…解る事はお答えします。

私は麻雀が「上手い」と「強い」とは別物だと考えている。
上手いとは状況判断力と対応力が優れているということだと思っている。
卓上の動静を感知して対処できる能力。危機管理能力が高いということだ。
この守りの感性は麻雀というゲームにとっては必要不可欠な要素だといえる。
麻雀を三対一の戦いと理解すれば当然守りを主体として戦うべきであり、
4分の1としての確率的戦法としては間違いなく正しいといえるだろう。
だが、麻雀の戦いは4人が全員リングに上っての乱闘、サバイバルである。
リングから下りられない以上、三十六計は使えないと心得るべきだろう。
麻雀の守りとは逃避離脱ではない。敵の攻撃を阻止するための戦法なのだ。
大事なのは守りの戦い…守戦という戦略的思考を常に意識していることだ。

この守戦の力量は卓上の情勢を俯瞰的総体的に捉えることができるように
なって、初めて身につくものだ。自分の手牌もその一片と見れるような…

そこで、ブー麻雀の場合だが、
ブー麻雀は得点高を競うゲームではない。
勝利終局のために必要な得点は (原点)×2-(持ち点)である。
通常はこれ以上の得点は必要が無く、これ以下では勝敗を決せない。
(特殊な状況下ではこの限りでは無いが、面倒なので説明は省く)
各自の役作りはこの点数を目標に進められる。攻略点である。
配牌を取る以前に、その一局で各自が何をすべきかが提示されているのだ。
配牌の形からその可能性を最大限に追及して、なお、不可能と思えば
あらたな戦略を練り、多少の変化形を想定した和了形を定めることとなる。
展開の綾で複雑な意思決定(ツモ専、狙い撃ち等)も要求されるだろうが、
ほぼこの時点で最終形、手作りの方向性が決定される。
博多のブー雀荘で打っていたという小島武夫先生の決め打ちは有名だったが
ブー麻雀では少なからずこの決め打ちが要求される。要求されるのだ!
勝利のために必要な得点が常に明示されているのだから当然のことだ。
一局の序盤に最終形を想定すれば、以後は手牌への視線を外すことができる。
つまりブー麻雀では手牌よりも卓上の展開に視線を集中できるということだ。
慣れてくると敵の動静に敏感になり、場面に対する平衡感覚が鋭くなる。

確か、どこかで阿佐田哲也も書いていたはずだが。
手牌や自摸牌に落としているような視線は死んだ視線だと…。

ブー麻雀を打てば麻雀が上手くなるという根拠その②

『ブー麻雀の経験者は視野が広く状況判断が的確で、守戦も巧みである』


麻雀の「強さ」とは上手さを超えた不条理の次元だが、絶対では無い…

それは…
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シソウとデスの関係

死相とDeathではありません。師匠と弟子の訛ったもんです。

雀狂または色情狂の方は素通りして下さい。

粋狂または素っ頓狂な方はどうぞ…

【Read More】

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ブー麻雀(1)

ブー麻雀東場一局

ブー麻雀の修練を積めば、通常の麻雀も確実に強くなるといわれている。
その主張は正しいと思う…何故か… 
本来は個々人がブーの実戦体験を重ねて納得すべきだと思うのだが
肝腎のブー麻雀を打てるような環境が無いとなれば、如何ともしがたい。
それで、私の思うところを少しばかり記述してみようかと思った。

私は以前から麻雀というゲームをどう捉えるかという以外には、その定石や
戦術論などをもっともらしく教唆するようなことは自重してきたつもりだ。
それは、私自身が麻雀は不条理のゲームだと認識しているからであり、
条理の不在を認めながら、理論を説く厚顔は持ち合わせていないからだ。
麻雀での自分の思考は自分だけの理解であり一元的なものでは在り得ない。
麻雀は人生のように理不尽なものだと思っている。それが面白いと…

だからブー麻雀に関する記述も、戦術的なものは私見だと思って欲しい。

初めに、普段は意識しないであろう基本重要事項を再確認しておきたい。

まず、麻雀は四人で戦うゲームであるということだ。

将棋や囲碁をはじめ他の勝負事には確実な敵、もしくは攻略点が存在する。
だから競技者個人の能力と研鑽によっては、ある程度の成果は期待できる。

しかし麻雀の場合は始めから明確な敵としての対象は存在しないのだ。
前もって定められた敵も味方もなければ、越えるべき攻略点も無い。
状況しだいで立場が変転するような複数の相手が存在するだけなのだ。
この四分の一としての存在の認識と、一対三の戦いであることの認識。
麻雀ではこの基本中の基本を常に意識して戦うことが肝要だと思うのだが
はたしてどれだけの雀士がその意味を真に理解しているのか…
ブー麻雀はその基本を軸にした戦いであり、絶対に外せない認識である。
理解出来ないようであればブー麻雀に関するどんな説明努力も無駄になる。

麻雀は究極のところ運10割のゲームである…
が、運のみを競うのであれば配牌の優劣で事足りる。
いや、配牌もいらないだろう。賽の出目でもよいはずだ…
では、麻雀の争点とは何なのか?
牌の組み合わせの選択によって何を競い合い、その力の優劣を測るのか?

麻雀の争点とは四人の個々の運の多寡、つまり不条理であり、競うのは
その不条理を見極めての対処、差配能力であろうと、私は思っている。
自分を含めた四人の運が交差する場への介在。意志をもっての操作である。
麻雀の強者とは、卓上の運の流れに棹差しながら巧みに舟を操れる練達者。
流されず逆らわず風に向って進むこともできるようなヨットの操舵士か、
激流をものともしない川くだりの船頭のようなものだと思っている…
この例えは気に入っている…完璧ではないが、まあそんな感じだと思う。

では、まずはブー麻雀の初歩から…

以後の記事では点数等の解説は分り易いように現行麻雀に合わせて
配給原点=満貫=8000点のルールのブー麻雀として記述する。

ブー麻雀では通常の麻雀以上に聴牌のスピードとツモ和了が重要視される。
特に全員が原点の東場の一局では第一打からポン、チーの応酬になるのも
珍しいことではない。千点や二千点の手でもツモ和了できれば断然優位に
立てるからだ。だから状況次第では千点の手で三ペコ(三人沈み)状態に
するために当たりを何度も見逃して三本五本のツモにかけることも多い。

千点のロン和了はあまり意味が無い。誰かの和了を阻止する為なら別だが。
一人を沈めるということは、三人が有利になることだが浮きが千点では
次局に原点の者に満貫をツモられると沈んでしまい三コロになる。
千点浮いて原点者に満貫を振り込めば二コロになってしまう。ブーイング!

配牌で最終形と変化形を想定したらまず速攻で一直線に突き進む。
最終形とはツモ和了を意識した聴牌形であり、役や点数の状況によっては
通常のリーチ麻雀では考えられないような戦法としての手作りが必要となる。
一飜下げて両面待ちにするとか、鳴いてフリ聴にするとか…

一面子も無いような配牌でも二、三回のツモで最終形を想定する。
だからブー麻雀では役が無い状態での見切り発車の仕掛けも常道となる。
極端な例を挙げれば、配牌で風牌や三元牌の役牌が単独で何枚かあれば、
どれかを重ねて役にすれば良い…位の発想も状況次第ではアリなのだ。

昔は、晒していてもすべて順子構成のピンフ形であれば出和了が許される
食いピンフという役も存在した。ツモったらあがれないという非情な役だが…

初期の赤牌はそれだけであがれる一飜役の牌として取り入れられたのである。
歌舞伎町のブーの雀荘に最初に登場したのは「赤三索」である。
理由は不明だが関西ブー麻雀の流れではないかと思われる。
役無しのいわゆる仮聴のような形でも「赤三索」ならあがれたのだ。
程なく「赤七万」が加えられ「赤五筒」に変更されていった。
赤牌は役無し手牌への助け舟のような役割を担っていたといえる。

ブー麻雀のスタートでは先手を取るために速攻で聴牌に向う…
鳴きも駆使した速い聴牌。スピード優先の手作りが必要なのだ。

麻雀が上手くなるという根拠その①
『ブー麻雀の経験者は鳴きが巧みで、聴牌が速い…』


そして、持ち点の均衡が破られたときから、打法は一変する…


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夜の訪問者(5+)

前回の記事にomoteura氏と子皮氏からコメントをいただきましたので
少し、ブー麻雀の解説を加えたいと思い記事にしました。

状況は
東場の一局…つまり全員が原点保持でスタートしての中盤です。

親がダブ権(上がると二回分の収入になる特権)を所持。
  ダブ東をポンして、萬子の混一色で既に聴牌模様

南家がリーチをかけて-100点の沈み
  しかし満貫でロンをかけて、上がり放棄…
  ノーテンリーチと同じ状態で進行してます。

北家がダブ権の親を警戒して完全降りの逃げ腰模様。


西家が私で役無し、ドラドラの一向聴

②③七八八北北北888 (22) ←頭ドラ3索だったかも…
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ブー麻雀で私がこの状況、この手牌でリーチに出るのは
六-九萬が入った場合だけです。
南家の雀頭が九萬でした。(六萬だったかも知れません)
薄い萬子の筋を引き込んで、八萬勝負、筒子待ちのリーチです。
その他の聴牌ではリーチには出ません。

本来ならこの手での変化形は対々か七対子に絞ります。
筒子の②③が重なれば対子形に残します。
八萬が出ればポンで叩きます。

八萬ツモの場合は七萬切り
  三暗刻ドラドラでダマ聴マンガン聴牌。リーチの必要無し。
  全ツッパ。②③筒を引いても四暗刻聴牌にはしません。
  南家からは和了できませんが親か北家から出たら二コロでロン。

①④筒ツモの場合最悪です…が七萬切り
  七萬が通ったとして
  八萬と2索のバッタに受けてダマ聴での変化待ち。ツモれば良し。
  その後筒子が重なるか萬子の油っこいところを引いてくるようなら
  筒子の順子落としでの回し打ちも考えます。

同じ萬子を勝負するとしても八萬切りの六九萬待ちには受けません。
これは以後の変化を望めない最終形になってしまいます。
出和了の利かない萬子待ちで全ツッパするという選択です。
リーチをかけても北家からは出ません。出ても親の頭ハネになるかも。

南家と北家が逆の状況、つまり北家が沈んでいて南家が原点の場合は
六九萬に取って両面待ちのリーチをかけるかも知れません。
南家が達者なら私への差込み(当たり牌の狙い撃ち)も期待できますから。
差込みを誘う場合は判り易い捨て牌が理想です。ソバ聴や色目などで…

勝算とは優劣判断で
誰もが捨てるであろう筒子待ちになったこと。
誰からでも(南家からも)和了が利く聴牌であること。
ツモれば三コロにできること。
親に打ち込んでも二コロであり親にとっては快勝とはならないこと。
ダブ三を嫌った北家が差し込んでくれる可能性があること。

私が北家なら迷わず差し込んでいたと思う。

一人が沈んでいて、ダブ権の三コロ聴牌が見えているこの状態では
二コロやダブツーは覚悟。むしろ良しとします。
この場合、当たり牌を止めることに、あまり意味は無いのです。
自手が良形の聴牌なら全ツッパです。
本来ならば北家も振り込み覚悟で聴牌に邁進すべきなのですが
どうも懐が寂しくなってビビっていたのではないかと思われます。

どんな勝負や競技でも一緒ですが、臆していては勝てません。
麻雀の場合、曖昧な認識のままにゲームに臨む傾向がありますが。
競馬に例えれば、自分の馬に自分で乗って自分の馬券を買っている…
麻雀の開局とは、そんなレースのスタートでしょう。
途中展開の綾はあっても、ゴール直前の直線でムチを離し手綱を引いて
勝てる馬がいるとは思えません。前の馬が落馬するのを待つ以外…
毎回、落馬するような相手とばかり戦うなら別ですが。
二着三着はトップを取れなかったというだけの話しです。

ブー麻雀ではゲーム代を払って何もしなかったということです。

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夜の訪問者(5)

既に、歌舞伎町のブー麻雀では一人飛ばしのチンマイは勿論のこと
足引き(自分が浮かないのに他人をマイナスにしてしまうような和了)も
すべて禁止されていた。
その厳しい制約がブー麻雀を一層奥の深いゲームに仕上げていたのである。


夜の訪問者(5)

下家のAさんが、「なんだよ、チョンボかよ」と
なかば崩しかけた手牌を慌てて引き寄せ、並べ直す。
「チンマイは無しですから…満貫だと出アガリはできません…」
マスターが先生の手牌を見ながら、店のルールを説明する。
「知りませんでした…チョンボですね」
「いや、和了放棄です。流れたらチョンボになりますが…」
点棒を払おうとする先生を制してマスターが説明を続ける。
二人のやりとりを聞きながら、私は苛立ちを覚え
「知らねえわけがねえだろうよ…」
眉を顰め、苦々しく吐き出すように毒づいていた。
小島武夫が…とは言わなかったが…

小島武夫といえば九州博多であり、博多といえばブー麻雀のはずだった。
先生はリーチ麻雀よりもブーの方が得意だろうと私は思っていのだ。
それが、チンマイ和了のチョンボを知らないと言う。
どういうことなのか私には理解できないまま、ただ不愉快だった。

マスターはダブ東を晒し、すでに万子混一色の聴牌の気配をみせていた。
北家のAさんはマスターの鳴きを警戒して役牌を絞りながら打ち回していた。
リーチが掛かる前なら役牌も切り出せたろうが、もう親に危険な牌は切れない。
先生がリーチ棒を出した時点で―100点の沈み状態だから、Aさんが振り込めば
ダブ・ツー(二コロの倍払い)の餌食になってしまうのだ。
それは私としても同じ境遇なのだ。
私の手は、オタ風の北が暗刻で役無しの一向聴。だが、ドラが二枚あった。
ドラ(二索か三索だと思う)を雀頭にした手牌構成だった。
ダマ聴では出和了が出来ない形だが、ブーのスタートでは良形の牌姿といえる。
リーチをかければ誰からでもロン和了ができるしツモれば満貫で三コロになる。
だから、聴牌すれば当然リーチの手だった。

そして…すぐに聴牌が入った。役無しドラドラの聴牌が…
リーチか… しかし…
上家の先生は負傷したまま無防備で前進するだけの兵士になってしまい
下家は戦場離脱を決め込んで逃げ惑うだけの兵士になってしまったのだ。
私が土俵に上がればダブ権の威力を振り翳す親との真っ向勝負となる。
そのうえ、私がリーチ棒を出せば、親は誰からでもあがれる状況になる。
私か先生が親に振り込めばダブ・ツーで二人が支払ってゲーム終了だが
万が一、Aさんが親に振り込めば三人沈みのダブ三になってしまうのだ。
完全にオリれば親の独壇場で、ダブ三自摸の可能性が高まるばかり…

私は「リーチ!」と打って出た。

ハイリスク・ローリターンと思えたが、勝算はあった。

②③七八八北北北888 (22) ←頭ドラ3索だったかも…

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この一向聴からの聴牌でリーチに出たが入り目を推理してみて下さい。
できれば勝算ありと考えた理由も…

最終結果は…マスターのダブ三で終了した。
リーチ後に私がツモ切りしたシャボ待ちの白を当たらずにポンして
えげつなく萬子の三面張のフリ聴にしてからツモった…と記憶してます。

私は脱力感で急速に眠気に襲われ、丁度来店した西口の大手不動産会社の
不良営業マンと交代して、ソファーで爆睡の次元に逃避いたしました。

翌日の昼近く、目が覚めた時には、先生とそのお連れ様の姿は消えていました。


このブログを立ち上げる前に、私は阿佐田哲也のキー・ワードで何度か
サイト検索を試みていた。そこで、ある記事を目にして驚いたのだが
1970年代前半のこの頃、新宿の三越裏に阿佐田哲也の肝いりで大箱の雀荘が
オープンしていたらしい。
その名も『新撰組道場』…*参照=浅見了氏の「麻雀祭都」

最近ではほとんど線引きができなくなってしまったが、新宿という場所は
他の都心の街に比べて住所区画による住み分けがハッキリしている街だった。
歌舞伎町や二、三丁目は三業地の流れを汲む盛り場であり夜が主体の街である。
だから、そこに出入りする人間の多くはどこか夜の遊興の色を纏っていた。
それに比べて、新宿駅周辺の新興商業地区は健全な業態が多い昼の街であり
繁華街、歓楽街としての風情も微妙に異なっていたのだ。
歌舞伎町はひとつの独立した特区であり、生活の総てはその中で済んでしまう。
私は毎日のように歌舞伎町を徘徊していながら、同じ新宿の街にあったという
その『新撰組道場』の看板を掲げた雀荘の存在をまったく知らずにいたのだ。
記事を読む限りでは、どうもサラリーマンのセット客を対象とした営業形態
だったと思われるが、小島先生も麻雀教室の講師役として深く関わっていた
とか。支配人が女性であり、九州でクラブを経営していたということだが…
新撰組の道場なら、一度くらい覗いてみたかった…残念。

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FC2トラブル

雀狂の皆様、脅かして済みません

わたくし、昨今中途半端に忙しいのです。

今日は暇を作って記事を書く気になったのですが

FC2のトラブルで管理ページに入れませんでした。

画面を揺すって、怒りを表現してみました。

嫌々の感じも出ているような…

ウィルスやトラブルではありません…只の悪戯です。

ご訪問の皆様御免なさい、最近笑いに飢えてるので…

次は必ず記事をUPします。が、当分、画面は揺すります。

驚かずに、許して下さいませ、ませ…です。

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夜の訪問者(4)

B君の家は、元大きな氷問屋さんで、彼は次男坊。
本宅以外に九州のいろいろな都市に出店があり、~中略~
そうしてある年、身につけたギャンブルで身を立てようとして上京し、
これがまた運よくもあったけれど、今日、ギャンブルタレントとして
大活躍しています。
B君は遊び好き、女好きで、実生活は滅茶苦茶ですが、けっこう人に
愛されるところがあって、今日のところまでは完全な行きづまりを見せずに、ヘラヘラ笑って日を過ごしています。 ~中略~
B君の長所として、明るさ、親切さ、敏感な感受性などがあります。
           阿佐田哲也著『家庭の幻を背負いながら』より


この作品では実名は伏せられているが、麻雀界に興味のある方であれば
九州出身のB君が小島武夫さんであろうことは誰でも察しがつく。
個人的な思いだが、私は小島先生の生き様には好感を抱いている。
特に飾ることも無く麻雀をギャンブルとして楽しんでいるようにみえる。
小島先生は天性のタレント、オーラを持って生まれてきた人だと思う。
今、日本プロ麻雀連盟のサイトを覗き、インタヴューの記事を読んだが
麻雀という勝負事の鍛錬方法に関しては、私もまったく同意見である。
ギャンブル好きの麻雀打ちで未読の方は一読をお薦めする…
ナントカ法に抵触しそうな話でも、御自身の見解を平然と主張される。
明るく清々として潔い…身内の者は大変だろうとは思うが…。

夜の訪問者(4)
メンバーに代走を頼み、私は席を立った。
カウンターで湯気の立つオシボリを受け取ってパンパンに凝り張った
首筋を拭きながら、そっとママに耳打ちした。
「あの客、新撰組の小島武夫だよ…」
「え…?シンセン組って…どこの組…?」
漫才のような応酬だ。
確かに、麻雀も打てないママにその名が判るはずもなかったろう。
私が二の句を迷っていると、
「あぶない人?」
あぶないといえば危ないのかも知れないが…ヤクザ、裏家業、水商売と
ここに集うような客は何かしらあぶない人種が多いわけで…
「うーん…」
「まさか…」
ママは眉を曇らせて額の真ん中に人差し指を当てた。警察の意味だ。
「いや、それは大丈夫、ねずみじゃないよ…」
そう告げると安心した顔で何度も頷いた。
警察以外であれば、お客の素性は知らない方が良いと思っているのだ。

深夜営業の雀荘では閉店前の飛び込み(新規)の客には注意を要する。
警察はガサ入れの前に先駆けのねずみを送り込むことが多いからだ。
鍵は内側から掛けられている。開錠と現場確保の役を担うわけだ。
通常、地場に面が割れていない管轄外の警察関係者に依頼するのだが
時には警察以外の人間を使うこともある。いやその方が多いのかも…
些細な旧悪の弱みを握られて、いやいやながら警察の手先を勤めていた
哀れなねずみ男が私の知る限りでも何人かはいたのだから。

「ツモ!三コロ… チッ!ツイてねえよ」
部長が三コロを自摸和了したというのに、舌打ちしている。
せっかく手にしたダブ権を放棄して帰らなければならないのが悔しいのだ。
カウンターの電話が鳴った。卓上で清算中の部長が
「俺なら帰ったって…」言ってくれと、すかさず釘を刺す。
頷いて受話器を取ったママが、
「はい、あ、今、出ましたよ、ええ、帰りました…」
出前を催促された蕎麦屋の口調で応答する。いつもの光景だ。

この部長さんは麻雀でアツくなると仕事をサボる癖があった。
部下に売り上げの計算をさせて伝票と現金を雀荘まで届けさせるのだ。
この手の管理職は水商売では珍しくは無い。サービス業だ。
常連客や上客との飲み食いや遊興も仕事の内という考えがあるからだ。
「部長、ダブ権なのに帰るんですかぁ」
私が揶揄と、黒革のコートに袖を通して
「今日は駄目なの、助けてやるよ、ダブ三、コロコロ」
コロコロと呟きながら出て行った。

客は私を入れて四人残っていた。小島さんとその連れと…もう一人、
私の下家が誰だったのか、どうしても思い出せないのでAさんとしておく。
私の代走をしたメンバーのムラちゃんが席を立とうとしない。
打ちたいのだろうと思った。最近売り出し中の麻雀新撰組の小島武夫と…
しかし、これは間違いだった。翌日になって判ったことだが、この店内に
居た人間は、誰一人として小島武夫という人物を知らなかったのだ。
顔も名前も職業も…これは、知名度というよりも、
盛り場の麻雀打ちの間では、他人の麻雀を観戦して楽しむことは間々あっても
専門誌や新聞雑誌のコラムを読んで楽しむような状況にはなっていなかった
ということだ。麻雀はギャンブルとしての実戦あるのみで…
当時の私のような麻雀狂いの若造や大学生や一般のサラリーマン雀士だけが、
メディアが提供する新奇な絵や文字を漁って喜んでいたわけだ。

ムラちゃんは麻雀を打ちたかっただけなのだ、相手は誰でも良かった。
そういえば「寝ないで大丈夫ですか?休んだほうが…」とか、
何度も私の身体を気遣って休ませようとしていたような気もする。
そんなこととは露知らず、私は独り善がりでムラちゃんに
「ムラちゃん、二、三回本走しなよ。俺はちょっと休憩…」
言った瞬間、マスターが嫌な顔をして私を睨んだ。

通常、フリーの雀荘では二人連れの新規の客は同卓させない。
特にブー麻雀ではルール上からもコンビ打ちをされたら敵わないのだ。
つまり、小島組の二人のうちの一人は参加できない。
だから、私が抜けると客は二人ということになってしまう。
店の人間が二人入る「ツー入り」状態になってしまうわけだ。
あと小一時間もすれば何人かの常連が来店するのは確実なのだが…

これより小島ワールドです。文体をギャ・チェンジさせていただきます。

恨めしそうに私を睨んでいたマスターが、不意に席をたったと思ったら。
「お二人様、どうぞ、入れますから」
なんと?何をトチ狂ったか、小島武夫とそのレツを同卓させると言うのです。
おいおい、相手が誰か知らんのかぁ~。(まあ、知らんかったわけで…)
しかし、小島先生のお連れ様のポッチャリ紳士は、
「いや、僕は結構ですから…後ろで観ていてもいいですか?」
やんわりと断りをいれてきました。
その時既に、小島先生は部長がいた席に陣取って、卓の上に両手を広げ
嬉しそうにジャラジャラと牌を掻き混ぜていたのです。
銭籠片手に席を離れたマスターが、又とぼとぼと元の席に戻りました。
銭籠にアウトのズク銭追加して…ゲームが再開されました。

私は見ない振りをして色々と観察してたんですよ、お二人を…
どうも、そんなに親しい間柄でも無いような気もしたんですけど
ポッチャリ紳士は裕福層、自営業なら社長さんかも知れんなあ。
眠くて意識が朦朧としているなかで想像したんですけど、ひょっとして
お二人はその夜、歌舞伎町の飲み屋で初めて会って、なんと言うか
意気投合したような、そんな風にも見えたわけで…酒臭かったし。
紳士が小島先生のフアンだったとか、麻雀の話で盛り上がったとか…
「よし、これから麻雀を打ちに行こう~」みたいなノリで…
まあ、直接訊いた訳じゃないんで実際のところは判らんのですけどね。

で、先生は二回戦ぐらい全然和了れんかった…一度もです。
まあ、東場の二、三局で終わっちゃうんですけど、ブー麻雀だから。
それで、ラストがかかるとお金を払うのは後ろで観ている紳士なんです。
先生は楽しそうにニコニコ打っているだけ。時々、紳士と会話しながら。
どういう関係なのか、また判んなくなっちまうわけで…

わたし、ちびっと眠気が飛んだので、ムラちゃんと交代しました。
「眠いから、誰かが来るまでだよ」
マスターがニッコリ顔です。前回、三コロ取ったばっかだし。
先生はいつもニコニコ、私に笑顔で挨拶なんぞもします。
流石に、牌扱いは達者でした。両手で牌を拾って、さっと積み上げます。

忘れもしません。東場の一局、親はマスターでした。
南家の先生が早い順目でリーチをかけてきたんですよ。
捨て牌なんかは覚えていません。ただ記憶に残るのは…

――pin2m.gif②――――――8pinnyoko⑧(リーチ)

二三順目にpin2m.gif②を捨てていて、pin8m.gif⑧でリーチを掛けて来た…
私はツモ切りでpin5m.gif⑤を切ったんですけど…
「ロ~ン!」と先生、初和了ですよ。
わたし、心の中で『汚ねえ、引っ掛けかよ…』と思いました。
割と得意だったんですよねぇ先生はこういう待ちが…
手牌を開いて

pin1m.gifpin2m.gifpin3m.gifpin4m.gifpin6m.gifpin7m.gifpin8m.gifpin9m.gif sou2m.gifsou3m.gifsou4m.gifman9m.gifman9m.gif

①②③④ ⑥⑦⑧⑨ (234九九)←不確か、ドラが2索だったと思う。
「リーチ、一発、一通、ドラいち…満貫ですね」
「一発はありません!」とわたし…

「そうですか、でも満貫ですね」と先生ニコニコ

「それは、半満貫です」とわたし…

先生、不思議そうに私を見て首を傾げ、作り笑いでニッコリ。

先生の和了が何故、半満貫になるのか…
解った方はコメントにて…

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プロフィール

amou0

Author:amou0
H.N: 天羽 礼
年齢:知ってどうする?
職業:まとも、だから退屈で
   遊んでるようなもの
BT:AB型の二乗
生息地:深山幽谷&ネオン街
近況:迎えをまっている。
   出来れば天国から
   シースルーの羽衣の
   天女さまを希望…

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