**麻雀蒐穂録**

マージャンとはギャンブルとはゲームとは…そしてプロとは…!

遠い昔、歌舞伎町のけもの道を徘徊していた 畏怖るべきアウトロー達との交遊を
途切れた記憶の糸を紡ぎながら回顧録まがいに書き起こそうと思います。

 ※実体験以外に風聞や創作も加味するつもりです。フィクションとしてお読み下さい。

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夜の訪問者(1)

新宿でブー麻雀が全盛の頃、歌舞伎町の表通りで営業するフリーの雀荘は
昼の11時頃に開店して夜の11時前後には閉店してしまう店が多かった。
大概の客は終電の前に帰ってしまうので、終電以後の営業は稼働率も悪く
旨味が無かったのであろうが、そうすると実質営業時間は12時間前後になる。
メンバーは早番遅番の二部制で、8時間労働が普通だったと思う。
その頃の法規制の詳細は不明だが、順法営業でも充分に商売になったと
いうことだろう。

ちなみに、現在フリーの雀荘でマナーとして定着している『ラス半コール』
というのは、本来はブー麻雀の雀荘で客に閉店時間を知らせる言葉だった。
「閉店○○分前で~す。ラスト半荘でお願いしま~す」
店側から現在進行中のゲームでお開きにして下さいと、閉店時間の30分前ごろに連呼される通達だった。
それが何時の頃からか客がゲームを抜ける際の申告に使われるようになった。
やめるなら事前に「ラス(ト)半(荘)」と言って店側に知らせろと…。

閉店時間に雀荘から追い出された客達は、家路につくか飲食街に流れるかのどちらかであったが、まだ麻雀を打ち足りない客が他の客を募って歌舞伎町から離れた周辺地域のセット雀荘に向かうこともあった。
フリーの雀荘で知り合った素性の知れない客に誘われ、知らない場所で麻雀を打つなどというのはバイニンの餌食になる可能性があって非常に危険なのだが
それでも深夜の歌舞伎町の雀荘に入るよりは安全だと思われていたようだ。
歌舞伎町で深夜営業をするような雀荘は、ドアに鍵を掛け、客を確認してから入店させるような店ばかりで、一般人には剣呑な場所という認識が強かったのだ…
その認識はあながち間違いとはいえなかった。
盛り場の深更の雀荘にはオフィス街や町場のそれとは異質な風が吹いている。
客層もレートも刹那的遊興の推力で回転する。非日常の世界なのだ。

その深夜営業の雀荘は西武新宿駅前のバラックビルの3階にあった。
一、二階が何屋だったのかは覚えてないが、ビルの脇の小さなドアを
開けるとその店のための専用の階段がある。
人ひとりがやっと通れる程の狭くて急な階段だった。
店内も階段に比例したような短冊形の狭い間取りの空間であった。
麻雀卓は3卓、いや4卓あったかも知れない。
それなりの内装は施されていたのであろうが、記憶に残るのは黒ずんだ壁紙…
そして、天井から卓の真上に吊るされたコウモリ傘のような定点照明…
西陽が射し込む小さな窓から西武線のプラットホームが見渡せた。
駅舎がホテルを併設した高層ビルに建て替えられる以前の話である。

その頃の一時期、私はこの店に入り浸っていた。

麻雀を打ち始めてから何時間、いや何日目なのか…
その日、私は既に時間の感覚を失っていた。
負けが込んでいたのかも知れない…
麻雀を始めればいつものことだが食事らしい食事は口にしない。
コーヒーとタバコ、そして僅かな甘味を舐める程度で勝負に没頭する。

三日目だとすれば、又あの玄妙の次元を体感できるかも知れない。
朦朧とした不可思議な陶酔のなかでの超常感覚…
卓上の展開が数秒の時間差で予測できる異次元へのタイムスリップだ。
山に手を触れる前に次の自摸牌が完璧に予知できる異能の覚醒…
それを生まれて初めて体験したのはこの雀荘に出入りするようになって
間も無い頃だった。
それは…
長いので次回に…
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テーマ:麻雀 - ジャンル:ギャンブル

コメント

キタコレ!

この話、うかがってみたかったんですよ。
昔の歌舞伎町の話。
いや、楽しみ。

omoteura さま

ども、レス遅れてすんまそんm(__)m
歌舞伎町は日々めまぐるしく変化し続けている街ですよね。
変わらないと生き残っていけない街なのだと思います。
私は本来新しい物が好きなので変化には違和感無く溶け込めます。
麻雀でもそうですが、雀荘のルールの変更なんかにも即対応できますし、
常に「郷に入れば郷に従え」を実践いたしております。何のこっちゃ?
先日久しぶりに麻雀コミックを買いました。読むとこ無かったけど…
ちょっと不思議に思ったのは、一時代前のプロットが目立ったような…
今では考えられないような状況設定が受けているのでしょうか?
物語としての展開は昔の麻雀の方が面白いということでしょうか…?
それとも、単にネタ不足ということですかね?

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