**麻雀蒐穂録**

マージャンとはギャンブルとはゲームとは…そしてプロとは…!

遠い昔、歌舞伎町のけもの道を徘徊していた 畏怖るべきアウトロー達との交遊を
途切れた記憶の糸を紡ぎながら回顧録まがいに書き起こそうと思います。

 ※実体験以外に風聞や創作も加味するつもりです。フィクションとしてお読み下さい。

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歌舞伎町の狐(2)

ブー麻雀の用語に「チンマイ」という言葉がある。
小さいという意味の「ちんまり」が変化した言葉で、関西弁と思われるが「沈埋」からという説も有り、語源はさだかではない。
3人が原点以上での終局、つまり一人沈みでゲームが終了することをそのように呼ぶのである。チマチマした和了の意か。
2人沈みを「2コロ」と言い(関西ではマルB)
3人を沈めて上がれば「3コロ」(マルA)となる。

ブー麻雀の精算は定額シフト制であり、チンマイと2コロ、3コロでは支払い額が異なる。
5-10-20のような倍々設定が一般的だったが
チンマイでは勝金から場代を払うと幾らも残らない。
チンマイでの支払いはゲーム代と同額という店もあった。
店側にしてみれば、短時間で一回分のゲーム代が入るチンマイは歓迎していた筈だが、そのあまりの場代の出費の速さにチンマイ和了は客の不評を買うようになった。関東では次第にオーラス(南四局)以外のチンマイは禁止されるようになったのである。
この「チンマイ禁止」というルールが、ブー麻雀をより複雑で奥の深いゲームに進化させたのであるが、それはまた別の機会に置くとして…

この頃はまだ、そのチンマイも認められていたと記憶する。


歌舞伎町の狐(2)

下家のメンバーは既に牌山に手を掛けようとしていた。
その手が空中に浮いたまま泳いでいる。
自分の山の右端の牌、ラストを予告した男の自摸となるその牌がどんな牌だったのかを思い出そうとしているのだろう。
真後ろにいる私からは表情が見えないが、眉間に皺を寄せて考えているに違いない。
だが、その憶測は外れた。考えてみれば間抜けな思い違いだった。
たとえオール伏せ牌での洗牌を慣行していようとも、手積の卓で自分の山の端牌が分からないようでは、歌舞伎町のフリー雀荘のメンバーは勤まらない。
そのメンバーが逡巡していたのは別のことだった。
「チー」
メンバーが呻くような声でリーチ牌に鳴きを入れた。
晒した牌を見ると手牌の順子を崩しての無理鳴きだった。
一発を消して、男の自摸をずらす策に出たのだ。
瞬間、私は「あっ」と小声で叫んでいた。
すべてが氷解した。
私の耳には、男がまもなく発するであろうセリフが…
「ツモ、ダブ3、ラスト…」という      *ダブ3=2連勝3コロ
何事も無かったかのような終局宣言の声が聞こえていた。





その男、後に雀鬼と呼ばれることになる裏技の達人との出会いの時期を、私は正確な記憶として記述することは出来ない。
麻雀狂いの友人に手を引かれながら、歌舞伎町のフリーの雀荘に出入りすることを覚えたのが二十歳前、生意気盛りの青二才だったが、ふと気がつけば常連と呼ばれるほどに通いつめていた。
その時分から雀荘内で言葉を交わすようになったのは間違いないのだが、「ポン」「チー」「ロン」の会話から知人としての会話への移行時期は特定出来ない。
雀荘以外では小田急線の電車内や歌舞伎町の喫茶店での歓談、代々木辺りのボーリング場で仲間と一緒にゲームに興じた記憶も残ってはいるのだが…
その後私は東京を離れ、歌舞伎町とも麻雀とも縁が切れる。
一年後、再び歌舞伎町に舞い戻ったのは、約束されたはずの夢への階段が音を発てて崩れてしまったからだった。
そしてドロップ・アウト…
不夜城の眩いネオンの光芒が創り出す闇にまぎれて、
けもの道への入り口が魅惑的な口をあけて待っていた。

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コメント

全然わからないですが(苦笑)

なんだかすごくカッコイーです!
黒…いえ、amou0さんのけもの道への扉を開けた先のお話がすごく楽しみでーす!(≧∀≦)

ミサトさま

お帰りなさい~ませ。
故郷では上げ膳据え膳でのんびり過ごしていたのでせうか?
だとしたら、ククク…体重計へどうぞ!
(~_~;)いま、ブログ読みました。嘘だ!痩せたなんて絶対嘘だ!!

私の記事の内容が全然わからないと聞いてホットしました。
お願いです、麻雀を覚えないで下さい。
いつの日か悪戯を覚えたミサトさんが、西原理恵子(^◇^)の感性で
突っ込めーと襲って来るような気がしてなりません
けもの道に迷い込んだ子羊のように怯えている今日この頃であります。(^_^;)

いずれ、貴女様が突っ込めるような記事も用意いたします。(^_-)-☆
良妻賢母が好む時代劇の記事とか…ん?違ったかナ?アルツ発症か~?

雀鬼

雀鬼ってのは、まさか桜○○一の事ですか?

Dr. I 様

まあ、そうなんですが、いま迷っています。
有名人だから実名で良いのか、あるいはその逆なのか…
雀鬼という言葉は以前から使われていた表現で問題ないのですが
彼の方を賞賛するだけの内容にはなりそうもありませんし
ブログは商業目的では無いとしても、無差別の公開記事ですから
創作のモデルということで、必要なら別の名前を考えるつもりです。

先生も医学界の批判記事で実名は憚れるでしょう?

これを…

「運」と呼ぶか「流れ」と呼ぶか「読み」と呼ぶかは人次第ですね…。

私はすでに決まっている事ですので「運命」と呼びますがσ(^_^;

子皮さま

これ…って闘牌の場面ですよね?
この場面はまだ完結してません。(^_^;)

「声が聞こえていた」という表現がまずかったのかも…
文章力不足というか構成力不足というか、上下に余分な文章を入れたため
状況の説明を次回に延してしまいました。
予告ですが…運でも流れでもイカサマでもありません。
策というか…まあ、一種の巧妙微妙な読み、展開予測の類なのですが。

続きを急いで書かねばなりませんね…マイッタな(-_-;)

私は悪くない

これはamou0さんの書き方のせいです。
「聞こえていたのだが…」って書いて貰えば勘違いしなかったのに…。

って可愛いげのない小僧は人に責任を押し付ける事にします(笑)

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年齢:知ってどうする?
職業:まとも、だから退屈で
   遊んでるようなもの
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   出来れば天国から
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   天女さまを希望…

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