**麻雀蒐穂録**

マージャンとはギャンブルとはゲームとは…そしてプロとは…!

遠い昔、歌舞伎町のけもの道を徘徊していた 畏怖るべきアウトロー達との交遊を
途切れた記憶の糸を紡ぎながら回顧録まがいに書き起こそうと思います。

 ※実体験以外に風聞や創作も加味するつもりです。フィクションとしてお読み下さい。

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歌舞伎町の狐(3)

『麻雀はイメージ戦争である。(中略)
イメージと実体が重なり合っているときはいいが、
ちがうイメージを抱いている場合、丹念であればあるほど、
マイナスの方向に力を使っていくことになる』
          阿佐田 哲也 麻雀即席カウンセラーより


歌舞伎町の狐(3)

メンバーの鳴きによってリーチの一発役は消え、自摸山も変わった。
西家と北家の顔に安堵の色が浮かぶ。
ふたりとも聴牌の気配も仕掛ける様子も無く、安全牌を物色しだした。
その様子を見て、私の予想は確信にかわる。

男の狙いは下家の山の端牌では無い。
本当に必要なのは、いま下家の鳴きで自分が自摸ることになった牌、
西家の前に残っている最後の一枚なのだ。対面の山の端牌なのだと。
そしてその牌は山積みの終盤で男がチラシた牌に違いないと確信した。

ここでいうチラシとは
洗牌時に牌をかきまぜながら積み込む技のことだが
予め牌を掌中に確保して積み込むオサエよりも技術を要する技である。
手積みの卓では相手の洗牌動作と山積の技術を見れば、
その相手の麻雀打ちとしての技量もおよその察しがつく。
山積の遅い強者などに、私は出会ったことが無い。
男のそれは紛れもなく達人の域に達していた。

チラシの巧者になると他人の山にも意図した牌を送り込むことが可能になる。
コンビ打ちで仲間の掌中に牌をチラシてやるわけだが、オヒキと呼ばれる相棒は
自然な動作で山を積む。それだけで「元禄千鳥」くらいは完成してしまうのだ。
当然、敵の掌中にチラスことも可能なわけだが、これは積み込みではなく
チラシた牌が相手の山の何処に積まれたかを覚えておくということだ。
だが、他人の山でも牌の置き場を確定させる方法はある。

男は対面が山積のセットを完成させる直前に、対面の左手元にその牌をチラシたに違いないのだ。
できれば上山に積んで欲しかったろうが、牌は対面の下山の端に眠った。

それが今、男の策によって自摸牌になる…。策である…。

私が思わず声を発てたのは、似たような場面を何度も体験していたからだ。
ドラ関連の好牌や鳴きどころの急所牌でのリーチにポン・チーで仕掛けると
必ず自摸られてしまう。
ラストの予告発言は男の周到な読みによって仕掛けられた罠なのだ。
鳴かせるため、自摸順をかえるための…

私には前回、男がトップを取った和了の状況が想像できた。
リーチをかけての一発自摸だったはずだ。
それも、強烈な印象を与えるようなマチでの一発自摸和了…
まだ消えないそのイメージが敵を惑わせ墓穴を掘らせる。

麻雀は心理戦であり、イメージ戦争なのだ。

 
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コメント

博打と心理

これはもう切っても切れない関係ですね。心理的なものが影響を及ぼさない博打なんかないですよね。麻雀に限っても、仕掛けるか仕掛けないか、向かうか降りるか、その時々の心理は絶対にあるはずだし、それを読み取るのも醍醐味かなと思います。それが僕がネット麻雀をやらない理由でもあります。

次が非常に楽しみです。

omoteura様

子皮さまのコメントで己の表現力の未熟さに愕然といたしました。
怠惰な精神に鞭打って、慌てて続きを書きましたが
ご存知のように、私はPCに向かう作業には多少の恨みがございます。
コホン…え~生来の怠惰と生真面目さと責任感が精神と肉体を苛みます。
楽天イーグルスは身近にありますが、私がケセラセラの精神を感得することは
まだまだ難しいようです。
ブログを始めてからは毎朝毎晩「気侭に気楽に」と念仏を唱えながら書いております。
今後とも飽きずにお付き合い願えれば幸いと存じます…です。

そんなつもりは無かったのですが…

自分の事を棚に上げた発言で不快を感じさせてしまったのであれば申し訳ありませんm(__)m

未熟者で配慮が足りない事もあると思いますので、不快だと感じたコメントは軽く受け流して下さい。

子皮さま

お気遣いいたみ入ります。
ご心配なく、不快などとは感じておりませんので。
むしろ感謝しております。
表現の難しさを改めて考えさせられております。
理解をえるためには独りよがりな短絡的表現は控えるべきで
多少冗長になろうとも説明的記述が肝要だと反省しております。
omoteura氏の長文にも表現者としての苦労の跡がうかがえて
その努力に改めて敬意をいだき一人感得いたしております。

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年齢:知ってどうする?
職業:まとも、だから退屈で
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近況:迎えをまっている。
   出来れば天国から
   シースルーの羽衣の
   天女さまを希望…

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