**麻雀蒐穂録**

マージャンとはギャンブルとはゲームとは…そしてプロとは…!

遠い昔、歌舞伎町のけもの道を徘徊していた 畏怖るべきアウトロー達との交遊を
途切れた記憶の糸を紡ぎながら回顧録まがいに書き起こそうと思います。

 ※実体験以外に風聞や創作も加味するつもりです。フィクションとしてお読み下さい。

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麻雀の正解(4)


私は迷っていた。

落ち着いて冷静に考えてみれば、
S君との長い付き合いの中で私は一緒に麻雀を打ったことはおろか、
麻雀に関わる小話さえしたことが無いのだ。
彼の打ち手としてのレベルや麻雀に対する理解度も、一切知りはしない。
不意の質問の論拠、その見解と主張が的を射た整然としたものだったために、
私は彼の雀歴と雀力を過大評価してしまったのではないかと思った。
麻雀の話は適当にお茶を濁して切り上げたほうが無難なのではと考えていた。

勿論、彼はこのブログに書かれた文章の内容に疑問を持ったわけであり、
元はといえば、作者である私の表現力、文章力の未熟さが原因なのだろうが、
私自身が言葉というものをあまり信じてはいない人間だから仕方が無い。
記事は、伝えたいことの半分も伝わらないだろうと思いながら書いている。
読者からは「コメント欄が面白かった」などという感想メールも頂くし。
実際、私もそう思う…

私は取り敢えずスタート・ラインまで戻ることにした。
対応はその後に決めれば良いだろうと…

「S君、君はいつ頃麻雀を覚えたの?」

「え?」

「いや、君が麻雀を打つなんて、今まで一言も聞いてなかったから…」

S君はいつものハニカミ笑いを浮かべてみせた。

「覚えたのは高校生の頃です…親友がいて、そいつの家で覚えました…」

「ふ~ん、高校っていうと十五年以上前だよねぇ?」

「ええ、毎日そいつン家で、二人で奪い合って遊んでました」

「…? 二人で奪い合って…?」

「ウチにはファミコンが無かったから… 親父が厳しくて…」

「ファミコンって… ああ、ゲーム機で…覚えたわけね?」

「どうしても欲しくて、バイトして買っちゃいましたけどね、内緒で…」

「そうか… ファミコンかぁ…」

「それからは、毎晩自分の部屋で一人麻雀に熱中してましたよ」

「…ん? ひとりマージャン?」

「ええ、あれは一人だけしか打てないから…みんなそう呼んでいたんです」

「……!」

私は愕然とした。
近年の「一人麻雀」とはCPUを相手に一人で遊ぶ麻雀のことなのか。
圭佑も同様の受け取り方をしているとすれば、私はヤツに

「一局の正解の意味が知りたければ、一人でCPUを相手に遊べ…」

と訳の分からない提言をしてしまったことになる。

私の言った独り麻雀とは、四人分の摸打を独りで試行する麻雀のことだ。
まさかとは思うが、言葉の解釈は個々人の定義認識に委ねられる。
ヤツはあれからCPUを相手に一人麻雀を打ちながら悩んでいるかも知れない。
それはそれで、楽しく遊べていれば悪くはないが…


「最近、ウチの圭佑とは会ってるのか?」

私はいきなり話を折って訊いてみた。

「え? ああ、圭佑さん…ええ…時々は…」

不意を突いた圭佑の話題に、S君の目が泳ぐ。

「ヤツもファミコンは持っているんだろうなぁ…」

「さあ… それは存じませんが…多分お持ちだろうと…」

なるほど『存じません、お持ちだろう』ときたか…
知っている、持っている、最近そんな話をしました…ということだな。

笑顔だけが武器の誠実な男なのだ。尋問には耐えられない。
今回の私への質問の真意も、圭佑に聞いてブログの存在を知ってしまったが、
口止めされていることが苦しくなっての告発かも知れないと思った。

「今はパソコンがありますから…」

S君が目を伏せて補足する。
なるほど、圭佑はパソコンの麻雀ゲームで遊んでいるようだ…

「パソコンか… で、君の実戦デビューは?」

「え? あ、大学で、誘われて、初めて雀荘へ…」

高校時代の実戦経験は無かったと言う。親が怖かったのか…珍しいことだ。
在学中も社会人になってからも実戦の経験は極めて少ないのだと言う。
相手と面と向って戦うのは好きではない、苦手だと言う。
今は暇な時にネットで遊んでいるらしい。顔が見えないから良いそうだ。
穏やかで優しい性格なのだろう。もしくは只の小心者か…ねえS君!

さて、圭佑には、パーと麻雀牌のセットをくれてやらねばならないが…


S君への対処は…

「一局の正解という意味は、そのうちにブログで書くから…
 君のこともチョット話題に入れて…」

「え、本当ですか?」

「ああ、だから、俺のブログのことは内緒にナ」

「はい!」



以上がこの「麻雀の正解」という記事の起稿の経緯だ。

S君、削除したコーヒー豆のコメントは、記事の催促だろう?

今回は肝腎な「一局の正解」についてはなにも書けなかったが、

次回で纏めて書くから、面倒だけど…

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テーマ:麻雀 - ジャンル:ギャンブル

コメント

創作ですか?

子分に眼突きしたヤクザとか、天然ボケのファミコン雀士とか
いろんな人が東京にはいるんですか?

南溟道人さま

いるんですよ。
25年以上前の新宿での話です。
正確には、グラスをもった手でまともに眼を突かれたんです。
神農系組織のその親分さんには私も何度か軽い仕置きを受けてますが、
もう既に鬼籍に入っています。
怪我をした若い衆は、彼がヤーさんになる以前からの私の知り合いです。
随分と会ってはいませんが、今でも新宿で現役です。


S君の名誉のために、彼は天然ボケではありません。東京人でもない。
麻雀はただ面白いゲームとして楽しんでいるだけのようで、
雀士とか雀狂とかではない普通の社会人ということでしょう。
彼の口から、パチンコで大負けしたような話はたまに聞きますが、
競輪競馬とかの公営ギャンブルの話にも乗れない男ですから。
酒と女は好きなようで頻繁に嗜んでいるはずです。
私の経験上、彼のようなタイプは酒乱になる可能性が高いので、
何度となく誘われてますが、一度も同伴したことがない。
そういうわけで、未だに酒癖女癖の良し悪しは未確認です。

思うに、ボケではないが軽薄なところはあるな…許せS君!

う~ん…

まだコーヒー豆が届かないようですね(^ワ^)

次回を楽しみにしてるんですけど… ←私の事は棚に上げといて下さい(笑)

子皮さま

あらら…どもども、済みませんです。

忙しさにかまけて放置しております。 (-_-;)

メンバー百景の続きはどうした…とか (-_-;)
同じ様な文面のメールなども頂戴しておりますが… (-_-;)

実はこれの続きはすぐに書こうとしたのですよ。
ところが、書き始めたら奥が深いと言うか、意外に難しいのです。

「百聞は一見にしかず」を座右の銘としておるような男ですから、
懇切丁寧に説明したり主張したりするのは好きではないのですよ…
大雑把だと誤解されそうな微妙な内容の話でもありますからねえ。
あれもこれも書かないと意味不明でわかんねえかも…と思ってしまう。

なにしろコーヒー豆は受け取りましたと、前に書いているのに、
読んでないのか気付かないような読者様もいるようですから…(-_-;)
表現力への不安はマスマス増すばかりです。

あぁぁ~、コーヒー豆って記事の催促の意味かぁ~!!(@_@;)

では、私も…キリマンとコロンビアをお願いします!(^_-)-☆

今週は月末と月初めで忙しいのですが…ちまちま書いてみます。

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   出来れば天国から
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